日本陸軍が装備したいわゆる戦車回収車である。
回収装置は後部に吊り下げ用5tジブクレーンと15tウインチを装備してある。そのためエンジンは車体中央部に配置されていた。
エンジンは九七式中戦車の170HP空冷ディーゼルエンジンから統制型100式12気筒空冷ディーゼルエンジン(240HP
一式/三式戦車にも搭載)に換装してあった。
武装は砲塔と車体前部に機銃各1。 乗員は4名。
昭和14年三菱重工東京機器製作所で製作されたとMさんのアルバムにはキャプションされていた。
しかし「日本の戦車」や「帝国陸海軍の戦闘用車輌」にもこの写真と同じものが掲載されていたが、いづれも試作2号車と解説してあった。
記録によると戦車隊用力作車は三菱重工でわずか3輌のみ製作されたものである。
確かに昭和14年8月に試作第1号車が車が三菱で製作されているが試作第1号車は小振りな機銃砲塔が無くオープントップであった(日本の戦車P233の写真参照)。
故にMさんのキャプションは単なる勘違いであろう。
|